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B MAGAZINE

ARTIST:TOMOKO FUJII

藤井友子、東京都出身。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
大学在学中からZINE制作など、個人で活動。現在は、書籍、雑誌、広告など、多岐に渡りイラストレーションを提供している。
ブルックリン・ブルワリー創業物語「ビールでブルックリンを変えた男」(DU BOOKS)のイラストを担当。
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今回は、藤井氏に制作いただいたブルックリン・ブルワリーのイラストについて、インタビューさせて頂きました。

アーティストとしての活動を始めたきっかけは?

中学時代、どうせ勉強するなら好きなことをしたい、という想いがあり、都立芸術高校に進学しました。そのまま美術の道を進み、多摩美術大学に入学。在学中、Beautiful Losersという映画をきっかけに、アメリカカルチャーに興味を持ち、特に90年代アメリカ西海岸の音楽やファッションが好きでした。そこから影響を受け、個人でZINEを制作して、手売りをしたこともあります。卒業後は、個人で制作活動を始めました。好きなことを追いかけて、今の仕事になっているという感じがします。

BEAMSやルミネなどと仕事をされていますが、最初からこの形で仕事をされていましたか?

最初にオリジナルの作品として世に出したのは、表参道のROCKETというギャラリーの展示でしたが、実は、自分で売込みをかけました。業界の色々な方が訪れる場所だと聞いていたので、チャレンジしてみました。また大学時代の恩師から、「どんな小さい仕事でも、誰かが見てくれている。」と教えてもらい、ひとつひとつの仕事を丁寧に、納得いくように仕上げています。ありがたいことに少しずつ声がかかるようになりました。

具体的には、どのように制作に取り組んでいるのでしょうか?

対象のテーマやイメージを掘り下げることを大切にしています。例えば、書籍の挿絵の仕事であれば、まずは、作品が伝えたいことをできる限り理解します。作品の世界を取り込むといってもいいかもしれません。そうすると、小説であれば、自分の中に鮮やかなイメージが浮かぶシーンが出てきます。そのシーンの情景、気温、登場人物の気持ちまで想像することで、イラストの構成やタッチが決まっていきます。

例えば、今回のブルックリン・ブルワリーの本では、どのように作業を進めましたか?

本を読んで、70年代のブルックリンの文化的側面を強く感じました。そこで、その世界を取り込むために、ジャズを聞いたり、ハンバーガーを食べたりしてみました。そうしてくと、重さがある中でも、なんだか明るい、といったイメージが見えてきました。創業者Steveの明るさや困難があっても突き進む前向きさも感じ、そんなポジティブさを表現したいと思いました。

聴覚からインスピレーションをうける

作品の世界を理解するために、作品以外からも、インスピレーションをうけています。意識的に、視覚ではなく、聴覚でインスピレーションを得るようにしていますね。視覚に頼りすぎると、ビジュアルに引っ張られて、自分らしさが損なわれてしまう気がします。ブルックリン・ブルワリーの本でも、昼は、Martin Denny、夜は、Ella Fitzgeraldの曲を聴きながら、イラストを描いています。

本を読んで、ブルックリン・ブルワリーにどんな印象をもちましたか?

最初に読んだ時は、創業者Steveさんの情熱が印象的でした。次に、ブルックリンのビールを飲んで、読むと、ビールにブルックリンと街の文化が凝縮されていて、しかもビールが文化の一部になっている、と感じました。実は、ブルックリンには行ったことがないのですが、この街に愛情をもつようになりました(笑)いつか行ってみたいと思いましたし、ビールでそこまで思わせるなんて、すごいな、と思いました。

オリジナルコースターも制作いただきましたが、どんな想いを込めていますか?

ブルックリン・ブルワリーのビールは人を楽しい気持ちにしてくれますが、そんなビールが生まれた物語を感じていただければと思います。例えば、ブリューマスターのGarrettさんのイラスト。これを描くにあたって、彼のことも色々と調べました。事故にあったりしながらも、苦労して今のやりたいこと、自分の幸せを見つけた方であり、ビールへの愛情がものすごく深い方だと知り、自分もビールを飲むときに愛情を感じるようになりました。イラストでは、彼の好きなものと一緒に、ビールへの愛情も表現しています。
ご時世もありますが、このビールを家で飲む時間は、楽しい時間であって欲しいですね。コースターが、その時間に華を添える存在になればと思います。

ブルックリン・ブルワリーの定期宅配サービス”B”には、今なら期間限定で、藤井さんがデザインしたオリジナルのコースターが同梱されています!