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B MAGAZINE

ARTIST:MASAYA NAKAYAMA

中山誠弥、1983年 3/4生まれ、大阪府出身。大阪芸術大学卒業。
公立中学での美術教員勤務を経て、2012年渡米。現在ブルックリンを拠点にアーティストとして活動中。
現在のフラッグシップ店「B」のミューラルアート(壁画)は中山氏の作品。
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今回は、中山氏にとっての「アート」と「ブルックリン・ブルワリー」について、インタビューさせて頂きました。

アーティストとしての活動を始めたきっかけは?

物心ついた時から絵を描くのは大好きでした。絵が得意な父親の影響もあったと思います。芸術大学に進学しましたが、日本でアーティストとして生きていくことは自分の中で現実味がなく、卒業後は中学の美術教員になりました。
3年間教員として過ごしましたが、最後の年に中学3年生を担任し、子どもたちの進路や将来を考える中で自分自身の人生も見つめ直す機会をもらい、生徒たちの卒業と共にNYに渡りました。

なぜNYを選んだのでしょうか?

NYは僕が活動するコンテンポラリーアートの世界ではマーケットの中心の一つとなっています。それが一番の理由です。
こっちに住んで感じることは芸術に関して日本とは少し違う文化があるってこと。アメリカ特にNYに住む人達はアートに対する距離感も近く、自分自身のルールや価値観をしっかり持っています。例えば自分の作品を初めて買ってくれたのは現地の中学生くらいの少年でした。スケッチブックの一枚を10ドルで買いたいと言ってきた時には正直驚きました。自分が日本で教えていた中学生が知らないアーティストのスケッチブックの1枚に1000円払うなんて想像もできなかったものですから。大事なお小遣いだと思ったので、どうして買いたいのか聞いてみると、この絵はこの世に1枚しかないでしょ?と。周りの評価や流行を気にせずに自分の感性で好きか嫌いかを判断できる素晴らしい文化があることに気づいた瞬間でした。

それでもNYって厳しい

実はこの1枚が売れるまでにも3年かかりました。渡米当初はハーレムという街に住んだのですが、英語も話せず、生活も綱渡り、アジア人に対する差別も多少あったりして、本当に辛い時期もありました。アーティストコミュニティへの入り方もわからず、自宅の狭い一室で作品を作り続ける日々でどうやって発表していいのかもわからずモヤモヤだけが溜まる日々。現実は厳しかったです(笑)
約一年後生活環境を少しでも変えて前に進みたい一心で、ブルックリンに引っ越しました。この時期に小さいスペースですが自分のスタジオを借りはじめて、本格的に制作活動に取り組むことになります。

ブルックリンは地元・大阪のようなあたたかい街

ブルックリンは滅茶苦茶な人もたくさんいるけど、下町の様な人間味もあって当時ボロボロだったそのままの自分を受け入れてくれたような気がします。自分にとっては地元の大阪のようなあたたかみも感じられる街です。住んでいる人は、みんなブルックリンへの愛情が強いような気もします。時には危険な事もあるけど、いつもどこかで何か面白いことが起きていて、いつも刺激を与えてくれる素敵な街です。

気づけば、ブルックリン・ブルワリーが身近な存在に

近所に工場もあって地元ではみんな当たり前のように飲んでいるビール。休日にはタップルームに友達を連れて行ったりもしたし、家でもよくブルックリンラガーを飲んでいました。気づいたら自分の作品にもブルックリン・ブルワリーをモチーフに使うことも増えていて、もう普通にファンですよね(笑)いつか一緒に仕事ができればいいなと思って、連絡してみたけれど返事もなく。けれど、数ヶ月後、突然Danという担当者から連絡がきました。ブリュワリーで飲まないか?と。

ブルックリン・ブルワリーとは、どんな話をしたのですか?

「Masayaが大切にし、伝えたいことは何か?」。作品そのものでなく、価値観に対する質問からでした。「差別をなくすこと、サステナブルな環境をつくること、それによって、子供たちにいい未来を残すこと。」と伝えると、「ブルックリン・ブルワリーの哲学と一緒だね。僕たちも多様性を認め合う世の中をつくりたい。それがブルックリンらしさだと思うから」と。アートとビール、領域は違っても、同じ未来に向かって歩んでいることが分かって、とても嬉しかったです。ブルックリン・ブルワリーのタップルームの壁画を描き、Tシャツを制作することからコラボレーションが始まりました。
同時期に、日本でも、NYブルックリン・ブルワリーと同じ価値観をもつ、フラッグシップ店がオープンするので、そこの壁画も手掛けて欲しいという話があり、東京でも作品を展開することになりました。

フラッグシップ店Bの壁画に込めた想いは?

NYと東京をつなぐ絵を描きたかったので、ブルックリンのタップルームの壁画と同じモチーフも入れました。今回の現場となるK5を目の前にして色々悩んだのですが、建物をよく観察していると、植物がK5の大きな魅力の一つだと気づいたので急遽モチーフに加えたりもしました。あと、描けて嬉しかったのは、ブルックリン・ブルワリーには欠かせない、伝説スティーブ・ヒンディーと天才ブリューマスターのギャレット・オリバーです。今回の壁画は1年ほど前より始めた日常に埋もれてしまいそうなモノ、コトを自分自身改めて見つめ直すような、掘り起こすような作品シリーズの延長線上にあります。一見ペインティングの上に線を引いたように見える絵ですが、実際は壁本来の色を丁寧に残して、線を作り出しています。近年の私たちは、様々な情報が次々に溢れ出ては上書きされていく、忙しい時代に生きています。それらを掴んでは離す、慌ただしい生活の中で、ふと我に帰ると一つ一つのモノ・コトに、丁寧に向き合えていない自分に気づきました。本来の壁の色を残すこの手法を通じ、一つの情報や写真、出会いが本来持つ意味を再度掘り起こし、今も変わらずそこに在るモノを今度こそ自分のものにしようとする僕自身が表れているようにも思います。

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